2026.10.19
厚手インナーはいつから?|発熱・保温・二重の違いを知る
お店に「あったかインナー」が並び始めると、そろそろかと気になります。ただ売り場には、発熱をうたうもの、保温を強調するもの、二重構造のもの、裏起毛のものが並んでいて、何が違うのか分かりにくい。今回は下着通販のSHIROHATOが、あったかインナーの中身を仕組み別に整理して、着始める時期の目安をご紹介します。
一枚で真冬まで通そうとすると、必ずどこかで無理が出ます。厚みを段階で持つ、という考え方に切り替えるのがおすすめです。
「あったか」には3つの仕組みがある
あったかインナーと呼ばれるものには、大きく3つの仕組みがあります。吸湿発熱、保温、そして二重構造です。それぞれ暖かくなる理由が違います。
吸湿発熱は、体から出る水蒸気を繊維が吸うときに熱が生まれる仕組みです。着てすぐ暖かく感じられ、薄いまま暖かさを出せるのが利点です。ただし水蒸気が発熱の材料なので、汗が多すぎると処理が追いつきません。
保温は、生地に空気の層を作って体の熱を逃がさない仕組みです。起毛したり編み方を工夫したりして、生地のなかに空気をためます。自分で熱を生むわけではないので、体が冷えているときには暖まるまでに時間がかかります。
二重構造は、内側と外側で違う糸を使ったものです。内側に汗を吸って外へ移す糸、外側に水分を逃がす糸を使い、汗を処理しながら暖かさを保ちます。汗をかく場面でも冷えにくいのが特徴です。
この3つは対立するものではなく、組み合わせて作られていることも多いです。大事なのは「どれが強めに入っているか」を見て、自分の使う場面に合わせることです。
厚みを4段階で持つ
01.第1段階|薄手の発熱(10月)
10月に入り、朝の気温が15度を下回るようになったら、薄手の発熱タイプから始めます。
この時期はまだ日中に汗をかきます。厚いものを着ると夕方に汗で冷えるので、薄いまま暖かさが出る発熱タイプが向いています。
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02.第2段階|発熱+消臭の長袖(11月)
11月に入ると、朝の気温が10度台前半まで下がります。ここで一枚目を長袖に替えます。
この時期に気をつけたいのが、においです。暖房の効いた室内で汗をかき、外に出て乾き、また汗をかく。この繰り返しでにおいが出やすくなります。消臭の機能があるものを選ぶと安心です。
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03.第3段階|保温を強めたタイプ(12月)
12月に入り、最低気温が5度を下回る日が出てきたら、保温を強めたタイプに移ります。
このあたりから、生地に厚みが出てきます。暖かさは確実に上がりますが、屋内で汗をかきやすくなるので外にいる時間が長い日に使うのが向いています。
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04.第4段階|裏起毛(真冬)
裏起毛は、生地の裏を毛羽立たせて空気の層を作ったものです。肌に触れた瞬間から暖かく、真冬の屋外では大きな差が出ます。
ただし汗をかく場面では不利です。毛羽の間に湿気がこもるので、屋内で汗をかくと乾きにくくなります。通勤で汗をかく方は、真冬でも第3段階までにとどめるほうが快適です。
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着始めの時期は気温で決める
カレンダーで決めると、その年の気温に合いません。朝の最低気温を目安にすると判断しやすくなります。
15度を下回ったら薄手の発熱、10度台前半で長袖、5度を下回ったら保温を強めたもの、0度前後になったら裏起毛。この4つの数字を覚えておけば、天気予報を見るだけで決められます。
ただしこれは屋外にいる時間が長い方の目安です。一日のほとんどを暖房の効いた室内で過ごす方は、この数字より一段薄いほうが快適です。
通勤の形も影響します。徒歩や自転車の時間が長い方は屋外基準で、駅から会社まで数分という方は室内基準で考えてください。
体格によっても変わります。汗をかきやすい方は、同じ気温でも一段薄いほうが快適です。逆に冷えを強く感じる方は一段厚めに。数字は出発点として使って、数日試しながら自分の基準に直していってください。
着るタイミングも意識してみてください。朝の寒い時間に厚いものを着てしまうと、通勤中に汗をかいて一日中湿ったままになります。寒いのは移動中だけという方は、インナーではなく上着で対応するほうが結果が良くなります。
迷ったときは薄いほうを選ぶのが安全です。足りなければ上に重ねられますが、厚すぎた日は肌着を脱げません。
選ぶときに見落としがちなこと
ひとつめは、洗濯による性能の低下です。裏起毛は洗うほど毛羽が寝ていきます。「去年より暖かくない」と感じたら、生地が寝ているだけかもしれません。
ふたつめは、サイズです。あったかインナーは体に沿っているほうが効果が出ます。発熱は体から出る水蒸気を材料にするので、生地が肌から離れていると発熱しにくくなります。大きめを選ぶと暖かくなりません。
みっつめは、首元と袖口です。せっかく暖かいインナーを着ても、首から熱が逃げていれば体感は変わりません。屋外の時間が長い日は、クルーネックのほうがVネックより暖かく感じます。
よっつめは、静電気です。発熱素材や裏起毛は化学繊維を使うことが多いので、乾燥した時期にニットと重ねるとパチパチします。気になる方は、肌に接する一枚目に綿の割合が多いものを選んでください。
そして、下半身も忘れないでください。上半身だけ厚くしても、脚から冷えていれば同じです。上を一段上げるより、下に一枚足すほうが効くことがよくあります。
4段階の使い分け表
インナーの厚みは、1枚で通そうとすると必ずどこかで合わなくなります。4段階持っておくと、秋から冬までカバーできます。
厚みの4段階と、それぞれの出番| 段階 | 種類 | 出番の気温 | 主な使い道 |
|---|
| 1 | 普通の綿インナー | 18度以上 | 秋の入り口、屋内中心の日 |
| 2 | 薄手の吸湿発熱 | 13〜18度 | 通勤・外回り |
| 3 | 標準の吸湿発熱 | 8〜13度 | 屋外にいる時間が長い日 |
| 4 | 厚手・裏起毛 | 8度未満 | 屋外作業、真冬 |
多くの方が持っているのは1と3で、2が抜けています。この「2」が、秋にいちばん出番の多い厚みです。13〜18度という帯は、秋のあいだ最も日数が多いためです。
01.厚みを上げる前に、まず重ねてみる
寒いと感じたときに、すぐ厚手へ替えるのではなく、同じ厚みを2枚重ねてみてください。
空気の層ができるぶん、厚手1枚より暖かくなることがあります。しかも暑くなったら1枚脱げるので、調整の余地が残ります。
これは下半身でも同じです。スラックスの下に薄手のインナーを一枚はくだけで、上を厚くするより体感が変わることがあります。
よくある質問
Q. 裏起毛はいつから着るべきですか?
A. 最高気温が8度を下回るころが目安です。それより早く着ると、屋内で汗をかいて、その汗で冷えることになります。
Q. 厚手を着ると動きにくくなります
A. 厚みではなく伸縮性の問題であることが多いです。ストレッチ性のある素材を選ぶと、同じ厚みでも動きやすさが変わります。
Q. 4種類も持つと管理が大変では?
A. 同時にすべて使うわけではありません。衣替えのタイミングで、その時期に使う2段階だけ引き出しに出しておくと管理は楽になります。
まとめ|一枚で通さず段階で持つ
あったかインナーには吸湿発熱・保温・二重構造の3つの仕組みがあり、それぞれ得意な場面が違います。汗をかく日は発熱と二重構造、外にいる時間が長い日は保温、というのが基本の使い分けです。
着始めは気温で決めます。15度で薄手の発熱、10度台前半で長袖、5度で保温強め、0度前後で裏起毛。屋内で過ごす時間が長い方は一段薄めに。
一枚で真冬まで通そうとすると、必ずどこかで暑すぎるか寒すぎる日が出ます。2〜3枚を段階で持っておくほうが、結果的に快適で長く使えます。
SHIROHATOでは、薄手の発熱から裏起毛まであったかインナーを段階でそろえています。手持ちの厚みを確認してから足してみてください。