このページでわかること
- 吸水ショーツ・サニタリーショーツ・失禁用ショーツの違い
- 吸水量(mL・cc)の見方
- 生理・軽い尿もれ・産後・汗など、場面別の選び方とナプキンとの併用
- 吸う力を保つための洗い方
もくじ
- 吸水ショーツとは? サニタリーショーツとの違い
- 吸水ショーツとナプキンは、扱いが違う
- 吸水量の見方
- 場面別の選び方
- ナプキン・パッドとの併用の考え方
- 吸う力を保つための洗い方
- よくある質問
吸水ショーツとは? サニタリーショーツとの違い
吸水ショーツは、クロッチ(股の部分)に水分を吸う生地と、外へしみにくい生地を重ねたショーツです。吸った水分をショーツの中で受け止めるので、生理の日の備え、くしゃみや笑ったときの軽い尿もれ、おりものや汗が気になる日などに使われています。
一方、サニタリーショーツは、生理のときにナプキンを当てて使うことを考えたショーツです。クロッチを広く長めにしたり、羽根つきナプキンを留めやすい幅にしたりして、ナプキンがずれにくいことを大切にしています。尿もれ用には、吸水量を多めにした失禁用(尿もれ用)ショーツもあります。3つの違いを表にまとめました。
| くらべるところ | サニタリーショーツ | 吸水ショーツ | 失禁用(尿もれ用)ショーツ |
| 主な使い道 | 生理の日にナプキンと使う | 生理用品のバックアップ、おりもの、汗、軽い尿もれ | 尿もれへの備え |
| クロッチのつくり | 広く長め。羽根つきナプキンを留めやすい幅 | 吸水する生地と、しみにくい生地を重ねている | 吸水する部分が広め・厚めのものが多い |
| 吸水量の表示 | 基本的になし | 数mLから数十mLまでいろいろ | 数十mL以上を表示したものが多い |
| ナプキン・パッド | 使う前提 | 併用もできる。羽根つき対応のものもある | 量が多い日はパッドを組み合わせることも |
| 見た目 | 普通のショーツに近い。汚れが目立ちにくい色が多い | 普通のショーツに近い。レースや響きにくいものもある | 普通のショーツに近いデザインが増えている |
呼び方は商品によって違い、「吸水型サニタリーショーツ」「水分ケアショーツ」「失禁パンツ」などと書かれていることもあります。名前よりも、クロッチのつくりと吸水量の表示を見て選ぶと迷いにくくなります。サニタリーショーツのタイプ(羽根つき対応・夜用・ポケット付きなど)はサニタリーショーツの選び方で詳しく紹介しています。
吸水ショーツとナプキンは、扱いが違う
生理用のナプキンは、薬機法(医薬品医療機器等法)で「医薬部外品」として扱われる生理処理用品です。これに対して、店頭や通販で見かける吸水ショーツの多くは、薬機法の承認を受けていない「雑品」として売られています。
厚生労働省が2026年8月に都道府県へ周知した資料でも、医薬部外品の承認を受けたショーツと、承認を受けずに雑品として売られる吸水機能のあるショーツを分けて扱い、雑品のショーツは広告の表現に注意が必要だとしています。
そのため、吸水ショーツはナプキンなどの生理用品と併用したり、生理用品のバックアップとして使ったりする商品として紹介されています。SHIROHATOでも、生理の日は生理用品と組み合わせて使うことをおすすめしています。
吸水量の見方
吸水ショーツの商品ページには、「約15mL」「30cc」のように吸水量が書かれています。mLとccは同じ量を表す単位です(1mL=1cc)。吸水量は、そのショーツが受け止められる水分の目安と考えてください。表示の量を超えると、表側にしみたり、もれたりすることがあります。
| 吸水量の目安 | 向いている使い方の例 |
| 少なめ(5〜15mL前後) | おりもの、汗、くしゃみのときのちょっとしたもれ。生理の終わりかけにナプキンと併用 |
| 中くらい(20〜35mL前後) | 軽い尿もれへの備え、生理の日のナプキンのバックアップ、夜用 |
| 多め(50mL前後〜) | 尿もれの量が気になる日、長時間の外出や移動 |
同じ吸水量でも、吸う部分が前寄りか後ろ寄りか、どこまで広がっているかは商品によって違います。尿もれには前側まで吸水部分があるもの、寝ているときには後ろ側まで広いもの、と使う場面に合わせて見ると選びやすくなります。表の数字はあくまで目安で、商品の説明に書かれた使い方を優先してください。
場面別の選び方
生理の日
多い日はナプキンやタンポンなどの生理用品を中心にして、吸水ショーツはもれたときの備えとして組み合わせると安心です。羽根つきナプキンを使うなら、羽根つき対応と書かれた吸水ショーツか、サニタリーショーツを選びます。終わりかけの日や、おりものが気になる日は、吸水量の少なめのものが使いやすいでしょう。
くしゃみや笑ったときの軽い尿もれ
せきやくしゃみ、笑ったとき、重いものを持ったときなど、お腹に力が入ったときにもれるタイプの尿もれは、出産後や年齢を重ねた女性に多いと、国立長寿医療研究センターや金沢市が紹介しています。少量なら吸水量の少なめ〜中くらい、量が気になるなら多めのものを選びます。前側まで吸水部分があるものが向いています。
産後
出産後しばらくは、入院先の案内に沿って産褥ショーツと産褥パッドを使う方が多いと思います。吸水ショーツをいつから使うかは、医師や助産師に確かめてください。体が落ち着いてからの軽い尿もれへの備えには、吸水ショーツが選ばれています。産後の下着の替え方は産後の下着の替え方で紹介しています。
汗・おりもの
汗やおりものが気になる日には、吸水量が少なめで薄手のものが向いています。普通のショーツとほとんど同じ見た目で、レースや響きにくいタイプもあります。
吸水ショーツを選ぶときのチェック
- 使う場面に合った吸水量か(少なめ・中くらい・多め)
- 吸水部分の広さと位置(前寄り・後ろ寄り・全体)
- 股上の深さ。夜用は後ろまで広く覆うフルバックや深めが安心
- 形はブリーフ型か、太ももまで覆うボーイレッグ型か
- ヒップのサイズに合っているか。大きすぎると脚の付け根にすき間ができやすい
- 洗い方の指定(手洗いか、洗濯機が使えるか、柔軟剤が使えるか)
ナプキン・パッドとの併用の考え方
吸水ショーツとナプキンは、どちらか一方を選ぶものではなく、組み合わせて使えるものです。考え方の目安をまとめました。
- 生理の多い日:ナプキンなどの生理用品を中心に。吸水ショーツはもれたときの備え。
- 生理の少ない日・終わりかけ:薄めのナプキンと吸水ショーツの組み合わせなど、生理用品を軽くする工夫に。
- 寝るとき:夜用ナプキンと、後ろまで広い吸水ショーツや夜用のサニタリーショーツを組み合わせると、寝返りでのもれに備えやすくなります。
- 尿もれ:量が少なければ吸水ショーツだけで過ごす方もいます。量が多い日や長時間の外出は、尿もれ用のパッドを組み合わせる方法もあります。
生理用のナプキンは経血を、尿もれ用のパッドは尿を吸うように作られていて、吸い方が違います。尿もれには尿もれ用のものを使うようにしましょう。どの組み合わせでも、量や体調に合わせて、こまめに替えられるようにしておくと安心です。
吸う力を保つための洗い方
吸水ショーツは、吸う生地を何層か重ねているため、洗い方で長持ちのしかたが変わります。まず商品の洗濯表示と説明を確かめましょう。ショーツには、繊維の組成や洗濯などの取り扱い方法を表示することが、家庭用品品質表示法にもとづく規程で決められています(消費者庁)。
- 脱いだら、なるべく早く水かぬるま湯でクロッチ部分をすすぎ、吸った水分を手で押し出します。熱いお湯は避けます。
- すすぐ水がきれいになるまで、押し洗いをくり返します。強くもむと生地がいたみやすくなります。
- 洗濯表示に合わせて、手洗いするか、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗います。
- 乾燥機は使わず、形を整えて陰干しにします。クロッチは厚みがあるので、裏返して風を通すと乾きやすくなります。
柔軟剤は、生地の表面をおおって吸う力を落とすことがあります。柔軟剤や漂白剤が使えるかは、商品ごとの説明で確かめてください。洗い替えを考えると、使う日数に合わせて2〜3枚以上あると回しやすくなります。しまい方はショーツのたたみ方・しまい方、寝るときのショーツの考え方は寝るときの下着Q&Aで紹介しています。
吸水ショーツは下着で、尿もれや生理のトラブルを治したり、改善したりするものではありません。尿もれが続く、急に強い尿意がきてトイレに間に合わない、痛みがある、生理の量や周期がいつもと違うといったときは、泌尿器科や婦人科などの医療機関に相談してください。国立長寿医療研究センターも、尿のことで困ったら専門の医療機関に相談するよう呼びかけています。医師・医療機関の指示を優先してください。肌に赤みやかゆみが出たときは、使うのをやめて皮膚科に相談しましょう。
サニタリーショーツの一覧はサニタリーショーツからご覧いただけます。
吸水ショーツの一覧を見る
よくある質問
吸水ショーツとサニタリーショーツは何が違いますか?
サニタリーショーツは、生理のときにナプキンを当てて使うことを考えて、クロッチを広くしたり、羽根つきナプキンを留めやすくしたりしたショーツです。吸水ショーツは、クロッチに水分を吸う生地を重ねて、ショーツ自体が水分を受け止めるつくりになっています。
吸水ショーツだけで生理の日を過ごせますか?
吸水ショーツは、ナプキンなどの生理用品と併用したり、生理用品のバックアップとして使ったりする商品です。商品の説明を確認し、生理用品と組み合わせて使ってください。
尿もれには吸水ショーツと失禁用ショーツのどちらがいいですか?
呼び方より、吸水量の表示で選ぶのが確実です。くしゃみや笑ったときの少量なら吸水量の少なめのもの、量が気になる方は多めのものを選びます。量が多い日や長時間の外出には、尿もれ用のパッドを組み合わせる方法もあります。
吸水ショーツは何回くらい使えますか?
商品によって違います。洗濯をくり返すと、吸う力が少しずつ落ちていきます。商品の説明に書かれた洗い方を守り、吸ったあとに表側へしみやすくなったと感じたら替えどきです。
吸水ショーツの洗い方は?
着たあとは早めに水で軽くすすぎ、吸った水分を押し出してから、洗濯表示に合わせて洗います。洗濯機で洗うときは洗濯ネットに入れ、乾燥機は使わずに陰干しにします。柔軟剤や漂白剤が使えるかは、商品の説明で確かめてください。
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